このゲームで勝てない人の特徴として「マップをよく知らない」というのがあります。

どこかのマップにあたると、特に理由もなく好きな方に行くわけです。

それはだいたい「複数の射線が通らないので射線管理が楽」であったり、「遮蔽物が沢山あって隠れたりしやすかったり」だったりするわけですが、往々にしてそういうルートの多くは「負け確」ルートだったりします。

一例としてステップです。

ステップ























このマップ、WOTに多い回廊型マップの典型で、多くの人はスタート直後に東か西に向かいます。
(中低tierだと陣地前の茂みでTDプレーする人が複数いますが、そもそもそこにいてもほとんどの場合何も撃てなくて死兵になるので東か西の主戦場を撃てるとこまで移動しましょう)

これ東でも西でもどっちでも同じだと思ってる人が多くいて、西の方が隠れる場所が多いからか西に向かう重戦車も結構いますが、うまい人は必ず東に行きます。

つまりこのマップの主戦場は「東」なのです。

なぜ東が主戦場なのかというと、簡単に言えば進行速度も守る場合の速度も東の方が速いからです。
もっと簡単に言えば東の方が素早く南北に動けるから。

西に主力が行ったチームが負けるほとんどのパターンは、東からきた敵の主力に少数の東が押しつぶされて早々に数的有利を作られ後はジリ貧で負けるパターン。
西は遮蔽物が多いため、どうしても戦闘速度が遅く、そっちに主力が行っちゃうと当然そうなります。

もし西に主力が行ったのなら多少ダメージを受けてもスピード勝負でゴリ押しするしかないのですが…だいたい西に行く人は状況判断ができるほどうまい人が少ないため、どうしても遮蔽物を使ってのんびり戦闘しちゃってます。
そうなるとほとんど負け確。速攻で東を溶かされて後は残党狩りされるだけになっちゃうんですが…こういう下手な人が最後に残党狩りされるパターン、ほかのマップでもよく見ますよね。
たとえばオーヴァーロードの海岸沿いとかライヴォークの街とか。
こういう人は自分の間違いに気づきづらいのです。
なぜなら
「その場にいる敵には撃ち勝って最後まで生き残ってるから」です。
つまり「自分はちゃんとしてるのに味方が溶けて負けた」と勘違いしやすいのです。

一見、「最後まで生き残って抵抗してる」のは立派に見えるかもしれませんが、実際は「重要ポイントに行ってない遊軍だから放置されてるだけ」なのです。
それをわかってないから「味方がさっさと溶ける」と文句を言ったりするわけですが、全く違います。
自分がちゃんと重要ポイントに行ってないから味方が溶けてるのです。
つまり初動で重要じゃない方向に進んでる時点でそもそも負けを選んで進んでいるのとイコールなわけですが、その事実に自分では気づいてないわけです。
(たとえば、このステップ、残党狩りは必ず西もしくは自陣付近で行われて、東での残党狩りってほぼ無いじゃないですか。つまりそれだけ東が重要なわけです。)

極論を言えば、理由はわからなくてもいいので、とにかくマップ毎に主力はどっちに進むべきかくらいのセオリーは把握しておかないと、いつまでたっても勝てないプレイヤーから脱出は困難になります。